ハイギア?超ハイギア?ベイトフィネスリールのギア比の違い

ベイトリール内部のギアの写真

ベイトリールにはさまざまな種類のギア比があり、ベイトフィネスリールは通常のベイトリールよりもギア比が高いものが多いです。

では、「そもそもギア比とは?」「ギア比が違うと何が違うのか?」について解説します。

ギア比とは?

ギア(歯車)

ギアとは「歯車」です。

歯車を組み合わせれば、小さい歯車でも大きな歯車を動かすことができます。

ベイトリールでも同じような仕組みになっており、ハンドル(小さい歯車)1回転で、たくさんの量のラインをスプール(大きな歯車)に巻き付けるようになっています。

つまり、ベイトリールのスペック表に記載してあるギア比が示しているのは、「ハンドル一回転で巻き取ることができるラインの量が多いか?少ないか?」です。

例えば、ベイトフィネスリールに多い「8.1(8.1:1)」というギア比は、ハンドル一回転でスプールが8.1回転することを示しています。

ベイトフィネス用ではない普通のベイトリールに多い「6.3(6.3:1)」というギア比は、ハンドル一回転でスプールが6.3回転します。

このギア比を比べた場合、「6.3」というギア比よりも「8.1」というギア比の方が、ハンドル一回転させたときに巻き取れるラインの量は『約1.3倍』多くなります。

ハイギアリールのメリット

「7.1(ハイギア)」や「8.1(超ハイギア)」といったギア比が高いリールは、テンポの早い釣りに有効です。

例えば、「ラバージグやネコリグなどで狙いのポイントを撃ち、反応が無ければすぐにルアーを回収する」というような釣り。

余計な道中も早いスピードでラインを巻き取ることができるので、ロスを防ぎ、限られた時間の中でより多くのポイントを撃つことができます。

また、ラインふけも一気に巻き上げることができるので、着水直後のバイトにも即座にフッキングできますし、カバーや障害物付近から素早く魚を引き出すことができます。

ハイギアリールのデメリット

対してハイギアリールの欠点は、ハンドルが重くなること。

変速ギアの付いた自転車を漕ぐ時のことを思い出してもらうと分かりやすいです。

例えば、自転車で平な道を走る時、できるだけ早いスピードで進もうとすれば、ギア比は最大まで上げたいですよね?

しかし、ギア比を上げるにつれてペダルを回すには強い力が必要となります。

この状態が、ハイギアリールです。

ラインを巻き取るスピードは早くなりますが、ハンドルが重くなります。

その為、長時間、スピナーベイトなどの巻き物を投げ続けていると非常に腕が疲れます。

では、次に自転車の前カゴにボーリング玉を入れてみましょう。

更にペダルを漕ぐのが辛くなったはずです。

これが、ハイギアリールにバスが掛かった状態です。

巻き上がるのが大変ですね。

また、重いルアーや引き抵抗の重いルアーを扱う時も同じ状態になります。

これが、ハイギアリールはトルク力が無いと言われる所以でもあります。

ベイトフィネスリールはデメリット知らず?

ところが実際にベイトフィネスリールを使ってみると、「ハンドルが重い」とか「トルクがない」のようなハイギアのデメリットを感じないんですよね。

なぜか?

理由は3つあります。

  • 重いルアーは扱えないから
  • スプールが軽いから
  • バスが掛かっているときは夢中だから

そもそも、ベイトフィネスリールでは、重量級のルアーや引き抵抗の重いルアーを扱うことできません。

説明書にも「15g以上のルアーのご使用はおやめください」等の注意書きがあります。

これは、最大限軽量化されたスプールに原因があり、あまり強い力を加えてしまうと、スプールが歪んでしまう可能性がある為です。

SS AIRの軽量化されたベイトフィネススプールの写真

また、スプール重量が軽いベイトフィネスリールだからこその影響も大きい。

軽いスプールと軽いルアーで巻き抵抗が減り、ハンドルの重さは相殺されているはずです。

ベイトフィネスリールのスプール径とスプール重量

バスを巻き上げる力に関しても、元々パワーのあるベイトリールですから、十分事足りています。

むしろファイト中は引き上げるのに一生懸命ですから、「パワー足りないわ~」とか「ハンドル重いわ~」って感じてる余裕はないんですよね。

ベイトフィネスリールのギア比一覧

T3 AIR(8.6)
→ 8.6(超ハイギア)
スコーピオンBFS
→ 8.2(超ハイギア)
SS AIR
→ 8.1(超ハイギア)
ELAN MTX 10th Anniversary Limited
→ 8.1(超ハイギア)
フルレンジBF
→ 8.1(超ハイギア)
SV ライト リミテッド(8.1)
→ 8.1(超ハイギア)
16アルデバランBFS XG
→ 8.0(超ハイギア)
アルデバランBFS XG LIMITED
→ 8.0(超ハイギア)
ロキサーニ BF8
→ 8.0(超ハイギア)
Revo LTZ AE74-Racing
→ 8.0(超ハイギア)
Revo LTX-BF8
→ 8.0(超ハイギア)
Revo LTX
→ 7.9(超ハイギア)
アルデバランMGL(7.4)
→ 7.4(ハイギア)
エランMTX
→ 7.3(ハイギア)
アルファス AIR(7.2)
→ 7.2(ハイギア)
Revo LT
→ 7.1(ハイギア)
Revo LTZ AE74-Racing Limited7
→ 7.1(ハイギア)
Revo LT7
→ 7.1(ハイギア)
T3 AIR(6.8)
→ 6.8(ハイギア)
カルカッタコンクエストBFS HG
→ 6.8(ハイギア)
アルファス フィネスカスタム
→ 6.8(ハイギア)
PX68 SPR
→ 6.8(ハイギア)
PX68 リベルトピクシー
→ 6.8(ハイギア)
アルデバランMGL(6.5)
→ 6.5(ノーマルギア)
Revo LT 6
→ 6.4(ノーマルギア)
スコーピオンBFS XG
→ 6.3(ノーマルギア)
SV ライト リミテッド(6.3)
→ 6.3(ノーマルギア)
カルカッタ コンクエスト 50DC/51DC
→ 6.2(ノーマルギア)
アルファス AIR(5.8)
→ 5.8(ローギア)

【追記】ローギアモデルのベイトフィネスリールが登場!

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